こんにちは、めてめてです。今回は美容看護師求人の見方について解説していきます。
美容看護師の転職活動をするにあたって必ず入職希望をする美容クリニックの求人情報はサイトなどを通して参照するでしょう。その求人情報についてポイントを適切に見極めることで、良質なクリニックを探す足掛かりにすることができます。
ぜひ最後まで見ていってください。

めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに

美容看護師の人気は美容業界の発展と拡大により年々向上してきています。実際クリニックの採用担当をしていると入職希望の申し込み数が拡大していることからもそのことが分かります。
美容看護師となって美容で働きたいと思った時に情報を何も参照せずにクリニックの名前やイメージで入職先を決めてエントリーをする方はまずいないでしょう。
最低限求人情報などの獲得できる情報は参照して、その内容に魅力を感じたり納得ができた時に始めてエントリーに進むと思います。
今回のテーマではその美容看護師の求人情報について見方などを解説していきます。「この項目は実際にどうなのか」「注意点はあるのか」「必要な情報は何か」などについて理解を深めることができます。
美容看護師を目指す人、転職を考えている人は美容看護師の求人情報について理解を深め、良質なクリニック探しの参考にしてみてください。
- 美容看護師求人情報の見ておきたい項目について。
- 美容看護師求人情報の項目ごとで意識しておきたいことについて。
- 美容看護師求人情報に記載されている内容の注意点について。
- 美容看護師求人情報に記載されている内容の調べ方について。
参考求人

今回は美容看護師求人情報の参考を用意したのでそれを元にここからどのような情報が読み取れるのか、またどのような情報を入手するべきか、注意するべきかについて解説していきます。以下の参考求人をまずは確認ください。
・参考求人 ※架空の求人です。実在しません。
〇〇クリニック看護師求人
- 募集職種 正看護師
- 勤務形態 日勤常勤
- 勤務時間 10時〜19時(休憩1時間含む)
- 給与 300.000〜400.000(手当含む)(研修期間中マイナス30.000)
- 推定年収 5.500.000(手当含む)(昇給あり)
- 勤務地 クリニックの規定による
- 診療科目 美容外科、美容皮膚科
- 年間休日 110日(週休2制)
- 福利厚生 会社規定のものあり
ではこの求人情報について上から解説していきます。
募集職種

まずは募集職種についてです。
これについては書いてある通りの応募で問題ないでしょう。注意点があるとすれば正看護師の資格を持っているのであれば必ずその枠で募集されているところでエントリーをするようにしましょう。
正看護師、准看護師どちらでも良いという求人もありますが、やはりそこを区別をしていないクリニックは給料や待遇の面から私としてはあまりお勧めできない傾向にあります。
勤務形態、勤務時間

次に勤務形態と勤務時間についてです。
勤務形態は特に希望がなければ日勤常勤であることを確認しましょう。非常勤枠もクリニックによってありますが、やはり待遇や各種手当など正社員に比べて不利になりやすくなります。
家庭や税金関連などで希望があって非常勤としての働き方を希望するのであれば問題はありません。ただ仕方なくそれしかなかったと非常勤枠で働いてしまうと長期的に安定して働くための基盤が安定しないので避けておきましょう。
そして勤務関連で重点を置いて意識しておきたいことが勤務時間についてです。
勤務時間が求人情報に記載している通りの時間で運用されているかは特に確認しておく必要があります。
今回の場合は勤務時間が10時〜19時となっていますが、これに前残業が15分、後ろ残業が30分みたいなのが連日行われていると、当然それに合わせての出勤、退勤をする必要があるため実際よりも長い時間仕事で拘束されることになります。これを週に5日するとなると当然その分だけ私生活を圧迫することになります。
美容クリニックは完全予約制のシステムで動いているため基本残業はないところが多いのですが、結局なところクリニック次第で残業が常習化しているところもあります。実際私が勤めていた大手系では前残業、後ろ残業があるのが当たり前でしたからね。
日勤常勤であることと、勤務時間は残業がほぼ無く記載通りであるかを職場調査などを活用するなどして求人情報通りであるかを確認しておきましょう。
勤務時間については下記記事の「勤務時間が合わなかった」の項目も参考になります↓

給与、推定年収

次に給料面についてです。
これは労働者が1番気にしたい大事な項目でしょう。お金は働く上での直接的なモチベーションになりますからね、より念入りに確認しておきたいところです。
ここで意識して確認しておきたいことは推定される給料の手取りがどのような構成要因で成り立っているかということです。
まずは以下の2種類の給与形態を確認してください。
パターンA
- 基本給 370.000
- みなし残業代 30.000
- 賞与 400.000(年2回)
推定年収 5.600.000
パターンB
- 基本給 280.000
- みなし残業代 20.000
- 通勤手当 20.000
- 皆勤手当 10.000(1年間皆勤で+100.000)
- インセンティブ 50.000(毎月)
- 賞与 350.000(年2回)
- 短期業績手当 150.000(年4回)
推定年収 5.9600.000
この2つの給料パターンを参照した時、一見パターンBの方が総支給額は多く、手当も豊富であるため魅力的に見えますが、注意したいのは給料の構成要因のほとんどが変動するもので成り立っているということです。
順に基本給が低いということはボーナスや退職金などをもらう際に基本給を参照とされるため支払額が必然的に低くなるということです。これは年数が経つほど差はどんどん出てきますね。
みなし残業は時間換算した時にその値段以内の労働時間であればお得だが、超えてしまうとそれ以降の追加の残業代が支払われない危険性があります。実際みなし残業をつけているほとんどのクリニックは残業を悪用するシステムを導入している場合が多いため、ほとんどの場合は労働時間に対して損をしています。
通勤手当は自己負担をした分がただ帰ってきているため、実質はプラマイ0です。
皆勤手当は休んでしまうと当然貰えなくなります。中には有給使用をしただけでも貰えなくなるところもあります。一ヶ月若しくは一年間体調を崩さず週に5日出勤できる人がどれだけいるかということを考えると、取得できない機会が発生するのは当然でしょう。特に長年働くとその分体調は崩しやすくなっていくので、より取得が難しくなっていきます。
そしてインセンティブ、短期業績手当は最大に変動が激しいものです。場合によっては記載している半額も貰えないなんてことも業績によっては普通にありますし、今後美容が乱立してお客様がさらに分散していくとなると求人情報通り常に貰えるのはさらに絶望的になります。
つまり企業の都合でなんとでも調整できる数字を多く含んだ上で推定年収の上限を満たしているというのは非常に危険な状態であるということです。
今回の例はかなり極端なものですが、給料の上限や推定年収がどのような内訳で達成をしているのかはしっかり調べておきましょう。
ちなみに給料が変動するというのはかなりのストレスです。その幅が大きいと尚更それを感じます。給料は支払われる総額だけに魅力を感じず、大事な中身をしっかりと確認しておきましょう。
勤務地

次に勤務地についてです。
勤務地については大手系であればクリニックの規定範囲を、個人系であれば開院されている場所を参照することになります。
ここで意識しておきたいことが、クリニック規定の内容です。例えば「片道2時間以内は通勤範囲内とする」となっている場合であると、単純に労働以外の4時間を毎日通勤だけで消費することになります。実に2日で1日分の労働時間です。さらにこれは円滑にタイミングよく公共交通機関などが使用できて片道2時間となっていることが多いため、実際はもっとかかる場合もあります。
ちなみ勤務地に変動があるタイプのクリニックで求人情報では入職時の勤務地が指定されているところもありますが、それは生涯ずっとそこの配属であることを保証しているものではありません。最初は募集要項に書いてある勤務地だが、会社規定により通えるところまでは移動をさせられる可能性は常にあります。
通勤時間がかかればかかるほど、実質出勤が早くなり退勤時間が遅くなるということです。言うなれば余分な仕事時間が発生していることでもあります。
アメリカで通勤時間と幸福度について研究をしたものがありますが、片道90分以上の通勤時間は人生の幸福度を著しく下げます。そして短ければ短いほど幸福度は上がるという結果が出ています。つまり勤務時間に余計な時間をかけることは極力避けた方がいいでしょう。
勤務地は変動があるのか?どの程度変動の可能性があるかは確認しておきましょう。
ちなみに私は転職して勤務時間を大幅に短縮することができずいぶん快適な生活になりました。
診療科目

次に診療科目についてです。
診療科目は美容であれば「美容皮膚」か「美容外科」のどちらかに該当します。
ここで意識しておきたいことは自分がどちらの科に行きたいのかを明確にして選択することです。
同じ美容でも皮膚と外科はかなり別物です。当然それぞれ求められるものが異なるため合う、合わないや適性などがあります。併用をしているところであればどちらの配分が大きいかなども確認して自分に適した働き方が実現できる方を選択しましょう。
美容看護師になってから働き方が合わないことやイメージと違ったといって辞めていく方は多いです。それになってしまわないように前もってできる予防はしておきましょう。
年間休日

次に年間休日についてです。
休日の程度は私生活の潤いや充足感を大きく左右します。年間休日についてもしっかり見ておきましょう。
休日は推定年収との兼ね合いで日数の変動がある場合が多いため、そことの兼ね合いを考慮するのがいいでしょう。積極的に働いて給料がたくさん欲しい方は休みが少ないけど給料が高いところが選択しやすく、逆にゆとりを持って働きたい方であれば給料は多少下がっても年間休日が多いところを選択するのがいいでしょう。給料は高く休日も多いとなってくるとかなり選択肢が狭まってしまいますので、無いことはないですが人気も高すぎて内定を取るためにそれ相応のものが求められます。
年間休日の目安についてです。
- 年間休日130 日本企業の1%程度です。週休完全2日に祝日休暇、夏季休暇、年末年始休暇にその他ゴールデンウィークなどの特別休暇を加えた時に達成します。夢の世界!
- 年間休日125〜120日 週休完全2日に祝日休暇、夏季休暇、年末年始休暇で達成できます。5日の違いは夏季休暇等の有無ですね。
- 年間休日110 完全週休2日に夏季休暇及び年末年始休暇として5日程度あると達成します。
- 年間休日105 完全週休2日で達成します。労働基準法の最低ラインであるため、自分で希望しない限りはこれ以下の休日のクリニックはお勧めしません。
休日は自分のコンディションを整えるためにも必要な項目です。自分の働き方スタイルと照らし合わせて考えててみると良いですね。
休日はブラックな職場でなければ採用情報に記載されている日数そのままのを獲得できるので、入職後の働き方の差異が起きにくい項目ですね。
ブラックな職場は休日すら怪しいのでしっかり回避しておきましょう↓

福利厚生

最後に福利厚生についてです。
働く上で福利厚生も大事ですね。魅力的な福利厚生が充実しているクリニックはそれが提供できるだけの財力や魅力があり、働きやすさもあります。
福利厚生で意識しておきたいところは最低限必要なのものは設置されているかの確認と、自分に必要な内容がどん程度あるかということです。
まずは最低限必要な福利厚生はこちら
- 健康保険
- 介護保険
- 雇用保険
- 労災保険
- 厚生年金保険
上記に加えて、クリニック毎に提供している福利厚生で自分に直接恩恵がある福利厚生がどの程度あるかを把握しましょう。
例えば私の場合であると
めてめてが欲しい福利厚生
- 住宅関連の福利厚生(住宅手当、家賃補助)
- 健康、医療の福利厚生(健康診断の費用負担、カウンセリング相談所の設置、仮眠室などの設置)
- レクリエーションの福利厚生(保養所等の割引利用)
- 育児の福利厚生(男性従業員の育児休暇取得、短時間勤務制度)
- 慶弔の福利厚生(結婚、出産の祝金等)
- 自己啓発の福利厚生(資格獲得の支援、セミナー講義の参加補助)
- 金融関連の福利厚生(確定拠出年金制度、退職金制度)
めてめてに不要な福利厚生
- レクリエーションの福利厚生(飲み会などの開催補助金、社内部活動やサークル活動の補助金支援)
- 自己啓発の福利厚生(スタッフ表彰制度等)
このようになります。必要なものに関しては自分が使用している、いずれ使用する可能性があるものを、不要なものについては飲み会やサークルなど自分の時間を消費してまで時間外に仕事関連の関わりをしたくはないということと、スタッフ表彰制度にしても美容医療において一箇所のクリニック基準で認めもらうことに意味がないと思っているからです。
福利厚生は従業員に還元されることで始めて意味を成します。特定の人にしか活かせず自分が恩恵を受けれないということは無いのと一緒ですね。
特に不要だと感じるのに強制参加のようなものを福利厚生として設定しているところは注意しておきましょう。自分の時間の圧迫になり福利厚生なのに逆に窮屈さを強いられます。
福利厚生は色々な種類があるので自分に必要なものをしっかりと確認しておきましょう。
最後に

今回は美容看護師求人情報の見方について解説しました。
正直言うと求人サイトで見れる求人情報は殆どが当たり障りのない情報と良い情報のみで構成されています。ネガティブなことを記載して採用希望者が減っては困りますからね。そのため全ての求人情報がそれ通りということはほぼないでしょう。
今回は特に参照しておきたい項目について解説していますが、その他にも疑問に思った項目はところはなるべく入職前に解消しておきましょう。
どの項目にしても大事なのはその構成要因が何をもって成り立っているかということです。給料にしてもものすごい苦労と労力と多大な勤務時間の上でやっと記載している上限を貰えるという感じであると、いくら高く貰ってもそのクリニックにそこまで魅力を感じることはありません。ましてやその状態で長く安定して働くことの実現は難しいでしょう。
求人情報の構成要因を知るために、自分が入職を考えているクリニックの情報を比較して精査したり、転職エージェントに職場調査を依頼してリサーチしてもらうなどは非常に有効な手段です。
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今回の内容で美容看護師求人情報の見方や注意点への理解が深まり、良質なクリニック探しを適切にできる人が増えると嬉しく思います。
まとめ

- 募集要項は正看護師ならその枠で申し込む。
- 勤務形態はこだわりがなければ必ず日勤常勤にする。
- 勤務時間は残業、通勤時間も兼ねて考える。また実生活に影響がどの程度あるかを想定しておく。
- 給与は固定でもらえる分がどの程度あるか把握しておく。
- 給与の上限をもらうための構成要因を知っておく。
- 勤務地は通いやすさと変動の程度を見ておく。
- 診療科目は「皮膚」「外科」したい方を明確に決めておく。
- 年間休日は自分に働き方に合ったものを選ぶ。
- 福利厚生は最低限満たしているべきものと、自分が受けれる恩恵がどの程度あるかで考える。
- 詳しい情報の仕入れ先として転職エージェントなどが非常に便利。
正しい求人情報を仕入れて自分に合った良質なクリニックを探しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうごとうございます。
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