こんにちは、めてめ手です。今回は医療脱毛のレーザーについてお話していきます。
これを見ていただければ医療脱毛でなぜレーザーでなければならないのかが分かっていただけると思います。
ぜひ最後まで見ていってください。

めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに

医療脱毛の分野は年々発展しており、さまざまな脱毛を専門にした機械が開発されています。
各機械にそれぞれ魅力的な特徴があるのでどれが1番良いのかと言われると難しいのですが、永久脱毛をしたいのであればその中でも特定のレーザーを放出している機械は絶対に選ばなければなりません。
簡単に言うと医療脱毛の分野では特定のレーザーを使用している時のみ初めて永久脱毛が達成できる土台に立つ事ができます。

今回はそれら脱毛のレーザーについて解説していきます。適切なレーザーを選択して効果の高い満足感のある脱毛体験をしましょう。
レーザーである必要性

まずなぜ永久脱毛をするのにはレーザーである必要があるかについてです。
レーザーの特徴は以下の4点です。
- 光が単色性に優れてる。
- 指向性に優れている。
- 光が干渉し合わない。
- エネルギーの集中度が高い。
つまりレーザーは混ざらず、広がらず、まっすぐ飛んで効率よくエネルギーを目的の位置に届けることができるということです。レーザーポインターと懐中電灯を想像してもらうと分かりやすいでしょう。例えば5m先の一点を光らせてくださいと言った時、レーザーポンンターであればまっすぐ5m先の場所のみを光らすことができます。懐中電灯は距離とともに広がりその一点だけを光らすことはできません。
脱毛に置き換えると脱毛をするためには毛を生やす組織に対して一定の熱エネルギーを効率よく届ける必要があるため、上記特性のあるレーザーが非常にマッチしています。つまり脱毛はレーザーである必要があるということです。
医療脱毛と光除毛については下記記事で話しています。興味があれば一緒に見てください。

脱毛レーザーの種類

脱毛がレーザーでなければならない理由について解説しましたが、次はその中でも脱毛に特化したレーザーの種類についてその特徴と共に話していきます。
脱毛であればどのレーザーでもいいと言うわけではもちろんません。深達度、熱吸収などさまざまな点を考慮して今脱毛として使えるレーザーは以下の3つのみです。
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- ヤグレーザー
これらのレーザーを使うことで永久脱毛ができますが、それではそれぞれの特徴について上から解説していきます。
3種類のレーザーの特徴
- 波長が1番短い。
- メラニンへの熱吸収率が最も高い。
- 水分へは反応しない。
- 波長がアレキサンドより少し長い。
- メラニンへの熱吸収率はアレキサンドライトより少し劣る。
- 水分には反応しない。
- 波長が1番長い。
- メラニンへの熱吸収率が最も低い。
- 水分に反応する。
各レーザーの大きな違いとしては深くまで届くかということと、毛に対する熱の吸収力が違うということです。
各レーザーについて

では各レーザーの特徴を踏まえてもう少し詳しく見ていきましょう。
アレキサンドライトレーザー
脱毛レーザーの中では熱の到達度が最も低いが、その代わり毛に対する熱の吸収力が最も高いです。
少ないメラニンの細い毛や産毛にも効率よく熱を届けることができ、またメラニンが多い太い毛には少ないエネルギーで十分な熱を届けることが期待できるため、出力を調整することで幅広い毛に対応することができます。ただし熱が届く層が浅いので深く、垂直に生えている毛などには熱の伝達が悪くなる可能性があります。
注意が必要なのはアレキサンドライトレーザーは浅いところに届き、黒いところにたくさん熱を吸収します。そのため表面が黒い(黒人、日焼け肌)にしてしまうと、その黒い部分に熱が吸収されてしまうことで火傷の原因となります。そのためそれら肌質肌状態の場合は使用ができません。
ダイオードレーザー
アレキサンドライトよりやや深く届き、毛への熱吸収率が少し落ちます。
アレキサンドライトよりメラニンの少ない細い毛に対する効果はやや落ちますが、その分深く生えている毛には効果が出しやすいです。
またダイオードはアレキアンドライトより深く届くため多少であれば日焼けしていて落ち着いている肌であればレーザーを当てることができます。
ヤグレーザー
脱毛レーザーの中で熱の到達度が最も長く、毛への熱吸収率が最も低いです。
深くに熱を届けれる特徴から深く垂直に生えている毛や頑固な毛に対する有効性が高いです。その反面熱の吸収効率が悪いため、薄い毛や細い毛にはやや効率が落ちる可能性があることと、毛に必要分の熱を与えるためにそれ相応の出力がいるので痛みが特に出やすいです。
ヤグレーザーは深くに反応するため、日焼けをしている肌はもちろん黒人の肌にレーザーを当てることが可能です。元々はそれ目的で開発されたレーザーですね。
結局どのレーザーがいいのか?

それぞれ脱毛のレーザーについて見てきましたが、では結局どれがいいのかという話になりますが、この答えは「究極のところ個人による」です。
これは私の経験も踏まえてですが、理論上はアレキサンドライトが適応である肌質、毛質の方であったとしても、脱毛をしてみるとどれだけ出力を上げても効果がない方もいました。そしてそのような方に試しに別のレーザーを使用してみると劇的に効果があったというのはかなりの頻度であります。それほどまでに個人によるのですね。
というのも皮膚の中身までは見えないので、中でレーザーがどのように反応しているか分からないため、適切なレーザーを理論値だけで見極めるのができないのですね。
そのためどのレーザーが優秀かということはなく適切に使い分けることが大事です。
経験上一種類のレーザーだけでは適応できる毛が限定されるので、それだけで脱毛を完遂することは難しいです。2種類は併用してするのがいいでしょう。個人的にはアレキサンドライト+どちらかの併用をおすすめしています。
各レーザーの搭載機械

各レーザーの搭載機械についてです。
これ以外にも脱毛の機械はたくさんあるのでこれらが特別優れているということはないです。有名どころの紹介ですので参考として見てください。
- ジェントルマックスプロ(プラス)
- スプレンダーX
- クラリティツイン
- サンダーMT
- ソプラノチタニウム
- ベクタス
- メティオスター
- ラシャ
- クリスタルプロ
- ソプラノチタニウム
- ジェントルマックスプロ(プラス)
- スプレンダーX
- クラリティツイン
- サンダーMT
- ソプラノチタニウム
注意したいこと

各種レーザーと機械について解説しましたが最後にレーザー選択で注意して欲しいことです。
クリニックごとのホームページを見るとレーザーの説明を書いてあるところもありますが、その内容のほとんどは自分の置いてあるクリニックのレーザーの種類が最も優れているという結論だということです。
自分のところに置いてないレーザーが優秀と言ってしまうとお客様が来ないので当然ですね。そのためそのクリニック側の情報はあまり過信しないように気をつけましょう。
また今回解説した以外のレーザーを使っているところ、ハイパーレーザーや美肌レーザーのようなイメージの良さそうな名前のついたレーザーを使っているところは見つけても論外なので行かないようにしましょう。
脱毛のレーザーは今回紹介した(アレキサンドライト、ダイオード、ヤグ)の3種類のみです。
最後に

今回は医療脱毛のレーザーについて話しました。
少し専門的な話もありましたが、脱毛は非常に人気のある施術です。多くの方がこれから医療脱毛をされるでしょう。自分が受ける施術のことを知るということは施術の効果や満足感を高めることに繋がります。
脱毛については今後もさまざまなテーマで話していきます。今回の内容がより良質な脱毛施術を受けれるための参考になれば嬉しく思います。
まとめ

- レーザーはまっすぐ飛び必要なところに効率よくエネルギーを伝えるため脱毛に向いている。
- 医療脱毛適応のレーザーは「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3種類。
- それぞれ特徴があるがどれが1番効果があるかは個人差による。
- レーザーは2種類併用するのが理想的。
- クリニックが開示しているレーザー情報は信用し過ぎないようにする。
- 3種類の脱毛レーザー以外は使用しない。
医療脱毛は人気がゆえ様々な情報が飛び交っています。自分が納得できる情報を仕入れて効果のある脱毛をしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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【補足】
特徴を見ていただくにあたって、以下の用語が何を意味しているかについてです。