こんにちは、めてめてです。今回は包茎治療の方法について美容医療と保険医療何が違うのかについて話していきます。
一生に一回しかできない包茎治療の治し方の違いを知ることで、より満足感の高い選択ができます。
ぜひ最後まで見ていってください。

めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに

以前包茎治療の概要について解説ました。詳しくはこちらになります。

今回はその包茎の治す場所(保険医療、美容医療)についてテーマとしました。
包茎治療を美容医療で治すのか、保険医療で治すのかそれぞれメリット、デメリットがしっかりとあり、それが手術後に大きな影響を与えます。
私が実際現場で見てきたもの、お客様の意見も含めてそれらを解説していきます。
美容医療と保険医療の違い

まずこのテーマを話すにあたって美容医療と保険医療の基本的な違いについて話していきます。下記記事でも違いについて解説しているので参考にしてみてください。

簡単に説明すると美容医療は全額自己負担で機能の改善と綺麗に仕上げることを目的に、保険医療では保険適応で安く機能の改善のみを目的として治療するということです。
この違いがあることを前提に以下の項目を比較します。
- 仕上がり。
- 機能面。
- 衛生面。
- 感度。
- 術後トラブル。
- 知識や技術。
ではそれぞれ解説していきます。
仕上がりの違い

まずはそれぞれで手術をした時の仕上がりの違いについてです。
保険医療
機能面と衛生面に不備がある病気と認定されている包茎(カントン包茎と真性包茎)のみが治療の対象になります。そして目的はそれら不備の改善のみを求めます。
そのため美容的な綺麗な仕上がりは基本的求められず、病気に該当する締め付けの部分のみの除去となるので傷口が陰茎の真ん中にくるように皮の処理をします。
手術後の傷口は陰茎の真ん中にくるので通常時目立ち他人から手術したことが分かります。また亀頭の下の柔らかい皮膚(人によってはピンクになっているところ)と皮の皮膚を真ん中で縫い付けるためその位置を境に上下で色がツートンカラーになります。
美容医療
美容医療では全てのタイプの包茎に対応します。つまり病気ではない仮性包茎も希望があれば治療対象です。
そして美容医療の包茎治療は機能の改善と綺麗に仕上げることを目的としています。美容の治療では切った皮の縫う位置が変わり、亀頭の真下で縫い合わせます。これを亀頭直下埋没法といいます。
傷口が亀頭のカリ部分と皮の谷間のところでできて隠れるため、傷口をぱっと見ても分からないように仕上ることができます。また傷口が目立たないことからツートンカラーにもなりません。
以上が仕上がりの違いになります。なぜ皮の処理方法に違いがあるのかというと、美容医療の手術では皮の処理に対する手間と技術力が非常にかかるからです。
そのためそもそもできる先生が限られていることと、時間がかかるため保険医療では簡単なものしかできないのですね。
機能面の違い

次に機能面ですが、機能面は保険医療と美容医療どちらで手術をしても大きく変わることはありません。どちらも機能の不備を治すことを前提とした治療です。
いずれも病気に該当する締め付けの部分は解除するので、皮の処置方法が変わるだけで機能面の改善は問題なく達成できます。
衛生面の違い

次に衛生面の違いについてです。
保険医療
仕上げのところで解説した亀頭の真下のピンクの柔らかい皮を残します。その残す皮は包皮内板と言われる粘膜の部分です。そこから粘液が出てきて恥垢やカスなどが溜まり匂いや不潔の原因になり衛生面を侵害します。
保険医療ではその部分は処理せず残すので、衛生面の直接的な改善は基本見込めません。締め付けを取って剥けるようにはするので、あとは個人で洗うなどして衛生面をキープしてくださいといった感じです。
美容医療
亀頭の真下まで皮を処理するのでピンクの柔らかい粘液が出る包皮内板の大半を処理できます。
そのためそこからでてくる粘液の産生を抑えられるので、恥垢やカスが溜まりづらくなり匂いや汚れの予防ができます。それによりペニスの衛生面が向上します。
衛生面については包皮内板の有無でかなり左右される感じですね。
毎日しっかりと洗い衛生面をキープできる方であればそこまで気にすることはないですが、代謝がよく一日過ごしていると恥垢やカスが溜まりやすい、匂いが気になる方などはそれの改善を求めて美容での治療を選択されますね。
感度の違い

次は手術後の感度の違いです。感度の違いはどちらで治療をしたとしても皮を処理することで可動域等が変わるので必ず何かしらの感度の変化はあります。
あとは処理の時に残す包皮内板の感度によって感度の変化の程度がある感じになります。
包皮内板が性感帯の人であればそれを取ることで感じにくくなる場合もありますし、逆にそこが感じすぎる方はそこを処理することで感度が落ち着く場合もあります。
ちなみにそこが原因の早漏である方であれば美容の包茎手術をすると早漏が治ることがあります。
包皮内板の有無で感度の違いはありますが、ただどちらであったとしても半年、1年と使っていくうちにある程度感覚は慣れてくるので感度はそこまで気にしすぎる必要はないかなという感じです。
術後のトラブル

次に術後のトラブルについてです。
術後のトラブルは治療中の止血の程度や術後処置で変わってくることが多いですが、手術の方法により起こるトラブルがあるのでそれぞれ解説していきます。
保健医療
亀頭の下の包皮内板を残すため、手術後は循環が良くなりその粘膜の部分に体液が溜まりやすく腫れる事があります。
この症状が出た時にその部位を適正に処置せずに放置してしまうと線維化という現象を起こし腫れ上がった状態で固くなってしまい、そうなるとそれ以降その部分を修正する事ができなくなります。
また仮に適正に処置をしたとしてもその腫れが引かない場合もあります。その場合は腫れた状態が最終の見た目になると思ってください。
美容医療
腫れが出る包皮内板の殆どを除去するのでそこの部分に体液が溜まり腫れる心配が少ないです。
そのため傷が治るまでは処置が必要ですが腫れる事に対する処置は殆ど必要ないので、その分の手間がかからないのと、腫れるかもしれないというリスクが回避できます。
術後のトラブルは何もなければいいのですが、やはり体質や生活環境などで誘発する可能性は上がります。そしてトラブルの厄介なところは起きる時はすぐに、治す時は時間がかかるという性質があります。どこまでそのリスクを許容できるかという問題ですね。
なるべくトラブルを回避したいのであれば美容医療で、少しぐらいリスクがあっても安くしたいのであれば保険医療でするのが良いですね。
知識、技術

次に知識と技術についてです。
保険医療
保険医療で包茎のみを専門にしているクリニックや医者はいません。大体は何かをメインとして、ついでに簡単な包茎治療をしている場合が殆どです。そのため特化しているわけではないので知識や技術の程度は低い場合が多いです。
美容医療
包茎治療を専門としているクリニックや医者がいます。それを取り扱ってる所に行けば知識、技術共に高い水準のものが期待できます。
包茎の治療は一見余っている皮を取り除くだけなので簡単そうに見えますが、数ミリ処理を間違えるだけで、治った後に機能面の不備を起こす場合があります。
実際私の勤めているところでも他院修正として保険診療で皮の処理をした方が、違和感がなくならないので診て欲しいということが結構あります。中には改善ができない酷いものもあります。
保険医療でももちろん高い包茎治療の技術と知識を持っている方はいますが、やはり専門性や症例数などを考えると美容医療の方が全体的に知識、技術は高いですね。
メリット、デメリット

ここまでの内容を踏まえて保険医療、美容医療の包茎手術のメリット、デメリットについてです。
保険医療のメリット・デメリット
- 費用が安い。
- 機能面の改善ができる。
- 病気に認定されている包茎のみ対応している。
- 傷口は目立つ位置にでき、場合によってその位置を境にツートンカラーになる。
- 恥垢やカスがでる粘膜は残る。
- 術後のトラブルを誘発しやすい皮の除去方法である。
- 専門的な技術や知識は個人差が大きく、美容に比べ全体的に低い。
美容医療のメリット・デメリット
- どのタイプの包茎でも治療対象である。
- 傷の目立たないキレイな仕上がりが目指せる。
- 機能面の改善ができる。
- 恥垢、カスの出る粘膜を除去するので清潔感が得られる。
- 術後のトラブルが起きにくい。
- 専門性の高い技術、知識が提供される。
- 全額自己負担のため、費用がかかる。
- 粘膜が感じやすい方はとってしまうので慣れるまで使い心地が悪くなる可能性がある。
どちらが選ばれているのか

では双方の特徴を踏まえて結局どちらが選ばれているのかというところですが、やはり圧倒的に美容医療の方です。私が美容の業界にいるから贔屓をしているとかではなく、美容の方が多いです。
というのも包茎の治療は一生に一回しかできません。包茎の治療は余っているトラブルの元となっている皮を除去しますが、一度除去をしてしまうとそこから皮が新たに生えてくるという事がないので一度除去するとそれっきりです。
つまり気に入らないからやり直しをするということができません。始めはお金がないので保険診療で安く仕上げてお金の余裕ができたので美容で綺麗にするみたいなのは不可能なのですね。
その一生に一回の治療なので専門的な技術や知識が無いところでするのが嫌な方がいれば、傷が目立つのがデメリットになる事が多いのでそれが嫌だという方が多く、美容を選択されるのですね。
ちなみに傷が目立つところにある事の大きなデメリットの一つは異性から受ける印象が物凄く悪くなってしまうところにあります。というのも美容の世界では傷が目立つ施術は安く、傷が目立たずキレイなものは高いというのが共通認識です。つまり傷が目立つ位置にある治療をする男性というのは自分に安いお金しかけれない存在として異性から見られてしまいます。女性からすると自分にお金をかけれない男性は将来的に自分に投資をしてもらえる可能性が低いと思われるので印象が悪くなるのですね。最近は女性美容が流行っているのでこの認識を持っている女性は特に多いです。
これら要因も踏まえて多少お金がかかってもいいので生涯後悔しないために美容を選択される方が多いのが現状ですね。
私もこの世界に実際に来て見ることでキレイに仕上げる必要性が高いことは感じました。キレイに仕上げることは機能的な問題の解決はもちろん、自信の獲得や印象の改善にも繋がることを間近でみてきたので値段以上の価値がそこにはあるのではないかと思います。
最後に

今回は包茎治療の保険医療と美容医療の違いについて話しました。
日本の包茎治療は一般の知識も含めて先進諸国に比べてかなり遅れています。しかし包茎であることのデメリットを問題として認識して治療を選択される方も少しずつ増えてきているのもまた事実です。
包茎の治療は一生に一回しかできないという特性があります。保険医療で安くするのもいいし、美容でキレイにするのもいいですが、その選択を将来的に後悔しないように正しい知識を身につけておきましょう。
包茎の治療方法について詳しくはこちら↓

包茎治療で起こる変化はこちら↓

今回の内容が包茎治療の知識獲得の役に立てば嬉しく思います。
まとめ

- 包茎の治療は保険医療と美容医療でのみすることがでる。
- 仕上がり、綺麗さを求めるなら美容医療を選択する。
- 衛生面の改善も美容医療の方がしやすい。
- 機能面の改善はどちらでもできる。
- コストを抑えたくて見た目を気にしないなら保険医療が選択できる。
- 現状技術や知識面含めて包茎は美容医療の方が選択されている。
- 包茎治療は一生に一回であるため慎重に選択する。
包茎治療は出回っている知識が少ないからこそより慎重に情報を見極めて自分に合った治療方法の選択をしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

【余談】
保険診療の包茎治療は国から定められている診療点数が低いです。つまり包茎治療にコストや時間をかけてしまうと病院やクリニックの経営が成り立たなくなります。そのため手間のかからず技術習得に時間のかからない簡単な皮の処理方法をします。