こんにちは、めてめてです。今回は包茎について話ていきます。
包茎について医療者からの視点で中立的に書いてあるもの殆ど無く、クリニックや治療をされた体験談に基づくものがほとんどだと思います。今回は包茎治療するクリニックの経験、知識がある医療者視点からの包茎についてになります。
包茎で悩んでいる、困っている、知りたい方はぜひ最後まで見ていってください。

めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに

「包茎」と聞くと恥ずかしいや、後ろめたい話のように感じる方もいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。
日本では性に関する話を公にするとどうもタブー視をする傾向が強く、そのため包茎について一般で知識を求めることは難しく、各家庭や個人で知識の程度の差が大きくあります。
しかし医療先進国の米国などに目を向けてみると包茎というものは程度により病気や、病気に繋がる可能性があるということを認識しており、包茎は治療をするということが当たり前という考えです。実際に義務教育レベルでその知識を教えます。
つまり包茎という問題に対して国自体が大事な問題であると認識しており、しっかりとその問題に向き合って対処するべきだとしているのですね。
ちなみに日本人の包茎の割合は7〜8割程度で、世界的に見てもその数は多いです。つまり日本国民男性の大半が病気になる可能性を秘めている状態であるにも関わらずそれを問題としていないことから、いかに日本の包茎の問題認識と知識が遅れているかが分かると思います。
今回の記事ではその包茎の概要について解説しています。
改めていいます。包茎は決して恥ずかしいものでも後ろめたいものでもないです。
今回の記事でそのことが分かり、悩まれている方困っている方の解決のきっかけになればと思います。
解説する内容

まずは今回解説していく包茎の内容についてです。
- 包茎とは?
- 包茎の問題点とは?
- 包茎は治療するべきなのか?
- 包茎治療はどこでするのか?
ではそれぞれ解説していきます。
包茎とは

まずは包茎についてです。
包茎とは通常時、勃起時に亀頭の先までが余っている皮に包まれている状態を言います。
それが手で剥けて簡単に亀頭を露出することができれば「仮性包茎」と言われ、どう頑張っても向けない人を「真性包茎」と言います。そして剥くと締め付けが強い状態や、締め付けがあって上手く剥きにくい状態を「仮性包茎の絞扼(こうやく)があるもの」俗に言う「カントン包茎」と言われており、現在この3種類の包茎があります。
ちなみに男子は生まれ時は基本包茎ですが、成長期などでペニスの成長とともに自然と剥ける場合と、意図的に剥く練習をして剥ける場合がを除いて、第二次成長期を終えた段階で剥けててない状態であればそれ以降は何しらの包茎ということになります。
包茎の問題点

次に包茎であることの問題点についてです。
病気、病気の原因となる
先ほど包茎には3種類あると挙げましたが、そのうちの2種類「真性包茎」と「カントン包茎」は剥けない、剥きずらいことにより、衛生面、機能面の問題があるため病気として分類をされています。そして残りの仮性包茎は病気ではないが程度によっては衛生面や機能面に支障をきたすことがあるため、病気の原因になりうる場合があります。
衛生面の問題はその部分を剥いて洗ったりと清潔にすることができないor難しい場合に、恥垢やカスなどの汚れが皮の中に溜まり、「がん」や「ばい菌感染」のリスクを上げ、不潔や匂いの原因となることです。そしてパートナーや相手にそれらを移してしまう危険性があります。
機能面の問題はおしっこが上手くできないことや、sexの時に余分な皮でゴムが外れてしまう。使う時、勃起時に痛みが出るなど様々な不備を起こしてしまい満足に使えないことです。
それら機能面、衛生面に問題があり場合によっては病気や病気の原因となるための改善を見込んで治療をされる方が最近では増えてきています。
見た目の問題
次は皮が被っているという包茎の状態がコンプレックスになっているという問題です。
特に情報化社会において意外と他人のペニスを見る機会はあります。それこそ見ようと思えばAVなども無修正で見れますし、それ以外でも保険の教科書や18禁の冊子、同人誌などでもペニスのイメージを見ることができます。そのいずれを見たとしても被っている状態というのを見る機会はほぼありません。そのため剥けているペニス=普通の状態となってしまっている方が多く、被っていることがそれらと比較される事でコンプレックスになってしまうということです。
ちなみに当然女性も同じ情報に触れて生活をしているため、剥けていることが自然であるという認識はあります。例えば自分のパートナーが剥けてない状態であった場合それを疑問に感じますし、包茎は衛生的ではなく病気の可能性があるという知識を知っている方であればそれが原因で関係を断ちたいということも実際ある程です。
包茎という見た目だけで負のイメージを持たれるため、それがコンプレックスとなり精神的な苦痛を受けます。それらの解放や自信をつけるために治療をされる方もいます。
包茎の問題点ですが、特に知っていただきたいのは、カントン包茎、真性包茎は病気に分類されているということです。このことを知らない方が非常に多く、病気を放置していてもいいという日本の性教育がいかに遅れているかが分かります。
治療治療はするべきなのか?

包茎の問題点を解説しましたが、では包茎であったら必ず治療をしなければならないのかということについてです。
結論は病的な症状が自己で処理できない場合は治療をした方がいいという事になります。
つまり仮性包茎で毎日剥いて綺麗に洗えたり、使用の際に不備がないのであれば治療をする必要は基本ありません。ただし衛生面を保つのがめんどくさかったり、見た目のコンプレックスで精神的な苦痛が強いのであればそれを改善するために治療を選択するのはいいでしょう。
ただし真性包茎とカントン包茎の場合はその限りではなく明確に病気となっています。病気はその状態を放置すればするほど様々なリスクに進展する可能性が非常に高くなるので、将来的なことも考えて治療をすることを推奨します。
病気に分類される包茎を放置することですぐに何か命に関わることはないのですが、長期的にみるとリスクは必ずあります。
将来的に不備がない、後悔がないようにしておきましょう。
どこで治療をするのか

包茎の治療ですがどこの機関でするかについてです。
包茎を治す場合基本は余っている皮を取り除く手術が必要です。当然それは人体にメスを入れることになるため全て医療行為に該当します。
そのため保険診療の病院やクリニック若しくは美容のクリニックでのみ治療することができます。
それぞれの治療特徴を以下に簡単にまとめてます。

- 病気に該当する包茎のみ治療可能。
- 衛生、機能面が改善すれば良いので傷跡は目立つ。
- 保険適応の為、安価で受けれる。
- 場合によっては入院が必要。
- 包茎だけを専門にいている医者はほぼいない。
- お客様が望めばどの包茎でも治療可能。
- お客様が望めば傷を目立たない綺麗に仕上げることができる。
- 綺麗に仕上げる場合高い技術が必要で自由診療のため金額が高くなる。
- 包茎を専門にしてる医者が多いので技術は高いが個人差がある。
- 何か問題が起きた場合美容は入院施設がないので対応できない場合がある。
保険診療と自由診療の包茎手術と詳しい包茎の治療方法はこちら


ちなみに包茎の治療は余っている皮を取り除きます。そして取った皮は当然生えてこないため一生に一回しができない治療です。保険診療で安く治して傷口が残ってしまうと、それを今後目立たなくすといったことは当然できません。そのため個人的には美容で多少お金をかけてでも綺麗に治すのがいいのではないかと思います。
実際包茎の美容外科で働いていると他院修正として保険診療で過去手術をされた方が傷跡を綺麗にしてくださいと依頼されることが意外とありますが、現状の医学では一度切ってしまって余っている皮がないとどうすることもできないので諦めてもらうのですが、やはりその時のお客様の後悔と切ない顔を見るとなんとも言えない気持ちになるので、余力があれば綺麗に治しておくことをお勧めはしたいところです。
最後に

今回は包茎についての概要を話しました。
何度も言いますが「包茎は恥ずかしいものでも、後ろめたいものでもなんでもありません」
包茎については私もこの業界に入ることで知ったことがたくさんあります。そして多くの方が問題を解決して前向きになっていっているのを見ています。
しっかりと問題に向き合い必要なものを選び、悩まれている方や病気の方は解決しましょう。今回の内容がそれらのきっかけになれば嬉しく思います。
包茎含め男性器の美容についても今後も色々なテーマで話ていければと思っているのでよろしくお願いします。
今回の内容が包茎についての理解に繋がると嬉しく思います。
まとめ

- 包茎には3種類あり剥ける仮性包茎と剥けない真性包茎、その間のカントン包茎がある。
- 真性包茎とカントン包茎は病気である。
- 包茎は病気、病気の原因となる。
- 包茎は見た目のコンプレックスを抱えやすい。
- 包茎は病気に該当する種類の場合は治すことが望ましい。
- 包茎治療は医療機関でのみ行える。
- 自由診療と保険診療では仕上がりの綺麗さ見た目が変わる。
包茎についてしっかりと理解をして悩みの解決をしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

【余談】
医学的には包茎のタイプは剥ければ仮性、剥けなければ真性という2種類のみです。
そのため締め付けがある状態は医学的に言うと仮性包茎の絞扼(こうやく)がある状態と言いますが、美容外科では分かりやすいようにカントン包茎という表現を使っているところが多いです。
私もカントン包茎という表現を使いますが、医学的には正しい表現ではないということをご理解ください。