こんにちは、めてめてです。今回はマニュアル美容看護師が気をつけておきたいことについて解説していきます。
美容看護師の働き方はクリニックの数だけ多種多様にあり、その分だけそれを記したマニュアルがあります。そのマニュアルが働く上で有益になったり、不利益になることもあるためそれついての理解を深めましょう。
ぜひ最後まで見ていってください。

めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに

美容看護師は看護師の中でも人気の職業であり、多くの方が現役の美容看護師として各美容クリニックで働かれています。
美容看護師の人数が増していること、美容クリニックの開院数が増えたことにより美容看護師の働き方や、美容の考え方が多様化しています。そのため美容クリニック毎に働き方を統一するために、それを記したマニュアルが各クリニックにあります。
美容看護師として美容クリニックに働くのであれば基本は雇われとなるため、そのクリニックで作成されたマニュアルに遵守して働くことが求められます。
そして働く上でマニュアルは必要不可欠で重要な存在です。マニュアルがあることによって無理や無茶のない働き方が守られ、確実に安全の医療を提供することに繋がります。
しかしそのマニュアルについて美容医療の世界では注意をしておく必要があります。なぜかというと「美容クリニック毎のマニュアルは美容医療の絶対的な正解を記したものではない」というものだからです。
今回はそのことを含めた美容看護師のマニュアルについて解説していきます。
マニュアルについて理解を深め有効活用し、注意点などを踏まえてマニュアルを適切に利用することに繋げてみてください。
- 美容看護師におけるマニュアルの存在について。
- マニュアルは必要不可欠な存在であるということについて。
- 美容クリニックのマニュアルは絶対的に正しい内容とは限らないということについて。
- マニュアルと理想の距離感を保つ必要性について。
マニュアルは必要

今回のテーマでは「マニュアル美容看護師は気をつけよう」というものを主題にしていますが、これはマニュアルの存在を否定しているわけでは無いことを予めご理解ください。美容クリニックのマニュアルには気をつけておかないといけないことがあるということを前提に諸々を解説していきます。
そもそもどのような職場においてマニュアル自体は必要不可欠のものです。マニュアルというのはどのような方でもそれを遵守して働くことができれば、一定水準の成果を出すことができ、そして職場の規律を守り、安全に働くことができる指針になります。
マニュアルが無い職場というのは職場のルールが無いということに等しいため、全体の統率が取れず、安定感に非常に欠けます。特に職場の規模が大きくなるほど全体の統率を取るためにもマニュアルの必要度は高くなります。
そのためマニュアルは自体は働く上で必ず必要なものになります。美容系だと個人系クリニック以外でしっかりとしたマニュアルが無い場合は逆に要注意しておいた方がいい程です。
美容のマニュアルは絶対的に正しい訳ではない

マニュアルが必要不可欠な存在であるということを踏まえて、次に美容クリニックのマニュアルについて解説していきます。
簡単にいうと各美容クリニックのマニュアルは「美容医療の絶対的に正しいこと反映しているものではない」ということです。
そもそも美容医療で取り扱う施術の殆どは外科的なものを除けいて、施術の効果は個人差に大きく依存し左右されます。個人の体質や創傷治癒能力、免疫力等により同じ施術を同じ条件でしたとしても全員に必ず同じ結果が得られるとは限りません。
お金をかけたのに効果の実感がイマイチだった。ちょっとだけ施術をしたのに絶大な効果があったなどは美容医療では普通に起こりうることです。
そこで問題となるのはその個人差という不安定な要素があることから、美容クリニックの多くは営利を優先して「自分のクリニックに最も都合が良いように施術の内容を解釈して独自のマニュアルを作成している」ということです。
そのため同じ施術を比べたとしてもクリニック毎に施術方法や達成目標などのマニュアルの内容が異なことは当たり前のようにあります。
例えば保険診療系のマニュアルでは場所を変えても内容にある程度の統一感が保たれている場合が多いです。その主な理由としてはその保険診療のマニュアルが医療という絶対的なルールをベースにして作成をされているからです。例えば褥瘡の処置や経過観察などにしてもこのステージでは何の処置が適切で、どのような管理が必要かということはすでに医療の世界で方法が確立されているため、各医療機関で褥瘡処置を実施したとしてもほぼ同じような内容になります。
しかし美容医療では個人差と営利という建前のもとルールが独自改変をされてしまうため、医療的な倫理に沿ったことは統一しているが、それ以上の領域はクリニックごとにルールが異なってきます。
これが美容医療におけるマニュアルが絶対的に正しくないということです。
美容クリニックのマニュアルは過信しないようにする

マニュアルは働く上では必要不可欠であるが、美容クリニックのマニュアルは絶対的に正しくないということを踏まえて、美容クリニックのマニュアルを過信、つまり信じすぎないようにしておくことが大切です。
もちろん美容クリニックのマニュアルのすべてがクリニックの都合のいい内容であるかと言われるとそれはもちろん違います。有益な内容や、正当な内容が記されている場合ももちろんあるので、部分的には参考にして、マニュアルの全てを根拠もなく信じないようにしておきましょう。
最も怖いのは「特定のクリニックだけのマニュアルだけを過信してしまい、他の意見を取り入れなくなってしまう」ことです。
実はクリニックとしては自分のところのマニュアルだけを信じてそれを遵守してもらった方が色々と都合がいいので、そのような教育方針を取っているクリニックは少なからずあります。しかしそれはそこのクリニックにいる間は有効的ですが、転職などで他の美容クリニックへ入職をしようと思った時に必ず大きな弊害になることがあります。
度々話題になるこがある「〇〇クリニックの美容看護師は採用しない美容クリニックがある」ということですが、それはつまりそこのクリニックのマニュアルを過信しきってしまっている可能性のある美容看護師を、自分のクリニックで不用意に受け入れてしまうと不利益になるため、雇いたくないということが理由の一旦にあるからです。
特に現状安定している職場においては、たった1人が違うことをしたり、理念に沿った行動ができない勝手なことをしてしまうと、簡単にその安定が崩壊をしてしまいます。「前のクリニックではこうだった」「ここのやり方はおかしい」というのを不用意に比較され不用意に手出しされると純粋にクリニックからしたら迷惑以外の何でもないのですからね。
そのため根拠もなくクリニック毎のマニュアルを完全に信じ込んでしまい、それ以外を受け付けないのではなく、美容医療は色々な解釈があって、理想はクリニック毎に異なるのだということを理解して、遵守する内容や都合の良い解釈をされている内容などを見据えてマニュアルと適切な距離感を保ち、美容看護師として働けるようにしておきましょう。
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最後に

今回はマニュアル美容看護師が気をつけておきたいことについて解説しました。
仕事においてマニュアルは非常に大事な存在です。しかしそのマニュアルの有用性や有益性はしっかりと判断できるようにしておきましょう。特に美容系ではクリニック毎に同じ治療や施術でもマニュアルの内容が全く異なるというのは頻繁にあり得ます。どのような医学的根拠に基づいているのか、倫理的に違和感が無いかなど内容の有用性は考えるようにしておくといいでしょう。
一ヶ所のクリニックで生涯勤め上げるという確固たる意思があるのであれば、そのクリニックだけのマニュアルに遵守して働きていた方が、安定感も高く地位などをより早く上げれるため良いですが、今後別のクリニックに転職する可能性がある場合などはマニュアルの内容は一応理解しつつも過信はせず、基本はそこでしか活かせないものとして適切な距離感を保ちましょう。
今回の内容が美容看護師におけるマニュアルの存在についての理解と、有効活用の方法や注意点を踏まえてどのように距離感を保つかの理解に繋がると嬉しく思います。特にこれから美容看護師を目指す方はこのような世界に足を踏み入れるのだということを理解しておきましょう。
まとめ

- マニュアルは職場の絶対的なルールである、規則や規律を含めて必要不可欠な存在である。
- マニュアルがあることで安全な美容医療の提供に繋がる。
- 美容医療系のマニュアルは営利が絡んでくるので内容が医療でクリニックによって異なる。
- 美容クリニックのマニュアルは絶対的な医療倫理に沿っている内容でなければ過信しないようにする。
- 美容クリニックのマニュアルが怪しいクリニックは多く、そこに在籍していたという事実が転職に支障をきたす場合がある。
- マニュアルは遵守し、過信しない適度な距離感を持つことで美容看護師としての安定感が増す。
マニュアル自体は非常に大事です。上手く活用して職場貢献をしましょう。そして絶対に依存しないようにしましょう。そうすることで強い味方になってくれます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【余談】
〇〇クリニック出身の看護師を採用しないと決めているクリニックは意外とありますが、そのクリニックは基本そう決めている場合は特例なくそのクリニック出身の看護師は採用しません。過去に特定のクリニックの美容看護師を期待をして採用をしたら、大きな損害を出されてしまった等色々理由はありますが、そうなると個人の能力や魅力がどれだけ高かったとしても、それ以前の問題で門前払いとなるので、それが原因で書類選考すら受からないということすらあります。
一応細かい基準はクリニック毎に多少ある(何年以上勤務はNGや役職クラスはNG)のですが、美容医療の世界のマニュアルの不安定さが招いている結果ではありますね。