こんにちは、めてめてです。本日は保健診療、自由診療の美容について話していきます。
ぜひ最後まで見ていってください。

めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに

美容医療のメリットや手軽さなどが多くの方に認知されることで、今の時代多くの方が美容医療の体験をしています。
もちろん医療行為であることから、できる場所が病院かクリニックと限られていますが、美容医療は条件を満たせば保険診療、自由診療のどちらでも受ける事ができます。
美容医療がどこでできて何ができるのかを知ることでその理解を深めることができ、適切な選択をすることに繋がります。その手掛かりとして今回は保険診療と保険診療の美容について解説していきます。
保険診療の美容

まずは保険診療の美容についてです。
そもそも保険診療で美容ができるのかと言う疑問があると思いますので、まずはそこから話していきます。簡潔に言うと美容的な悩みがあり、それが病的つまり保険適応内のものとして判断されれば美容医療の対象となります。(一部例外あり)
具体的にどういったものが該当するのかというと。
- 生まれつきや怪我でできてしまったことで発生するシミ等の治療。
- 抗生剤等を使ったニキビ治療。
- 締め付けがあり機能面、衛生面に不備がある包茎。
- がんの要因となる黒子の除去。
- 保険診療認定の疾患を主訴としたビタミン剤の処方。
これらは保険診療の適応の美容になる可能性があります。
大まかな該当の基準はそれが病気であり生きる上で日常生活、命に関わる若しくは障害になる可能性があるかどうかがポイントです。
自由診療の美容

続いて自由診療の美容ですが、こちらは日常生活や、生きる上で必ずしも障害になるわけではないが満額自己負担する事で、対象の症状を医療機器などを使って綺麗に改善、治すということを目的としています。
- 脱毛。
- 気になるところのシミ、ホクロの除去。
- 二重。
- ヒアルロン酸、ボトックス。
- 綺麗に仕上げる包茎術。
これらは自由診療のみでの提供になります。聞いたことがある内容がほとんどでしょう。
命や生活に支障はなく、病気を治すわけではないので国は負担できないけど、自分で全額出すなら医療を美容に使って直しても良いですよというのが自由診療に該当します。
保険診療、自由診療の違いは?

保険診療でも条件を満たした場合一部美容的施術を受けれることが分かりましたが、続いてその違いをそれぞれ解説していきます。
症状が病気であるかそうでないか。
まず1つ目はその症状が病気であるかどうかの違いです、保険診療で治療ができるということはその全てが病気であると認定されていることです。つまり生きていく上で障害があるので国が負担をするので治しましょうというものです。俗にいう3割負担ですね。もちろん自由診療の施術でも病的なものはついでに治療できますが、そちらは綺麗に治す、仕上げるという付加価値をつけるため、原則全額自己負担になります。
仕上がりの違い
次に見た目や仕上がりについてです。保険診療の治すというのはあくまで機能に異常がない状態にするということです。つまり見た目を綺麗に仕上げる、傷を目立たなくするといったことは保険診療の範疇ではないので、原則治療を受ける方がそれを求めることはできません。自由診療の場合目的が綺麗にするということであるため、仕上がりは当然自由診療の方が綺麗になります。
治療方針の決定権
次に治療選択の自由度です。保険診療は病気を治すことを原則としているため、基本は医者が診断を下した後、医者を主体とした治療方針で治療が進みます。自由診療は任意の分野なので治療の決定権はお客様になります。色んな資料、情報を統括してお客様自身がこれするいうことを決めた上でそれに沿った可能なものを受けるということになります。
秘匿性の違い
次に秘匿性の違いです。保険診療は原則保険証を提示したのち治療をします、そのため診断名や治療等どのような医療行為を受けたのかが国に厳密に管理され正式に残ります。ただ知人等にそれら情報を見られることは基本ないので安心してください。自由診療では全額自己負担なので個人の買い物という扱いになるため、通院しているクリニック以外で厳密に治療の情報が管理されることはありません。
規模の違い
次に規模の違いです。自由診療の場合それを専門としているので規模が大きく、症状の改善を取り扱っているところに行けば何かしらの施術は期待できます。保険診療の場合は特化ではなく幅広くなので症状の対象としているところに行っても治療をしてくれない場合があります。治療の手間や時間の割に保険点数が低くて採算が合わないからしない。治療をするための物品を取り扱っていない。そもそも技術、知識がないのでできない。などが理由としてあります。
対象の違い
最後は対象者の扱いの違いです。保険診療では患者、自由診療ではお客様です。呼称の違いなのであまり影響はないですが、医療者としての認識では機能を治すか、綺麗に仕上げるかと明確になっているので、保険診療では接客的関わりは基本少ないです。サービスの質までを求めるのであれば自由診療の方が強いです。
メリット・デメリット

上記特徴を踏まえて保険診療と自由診療ののメリット、デメリットについてまとめています。
保険診療のメリット・デメリット
- 保険適応なので比較的安価で治療が受けれる。
- 機能面の改善は見込める。
- 国から認可された療法で処置をしてくれる場合が多いので安全性が高い。
- 治療方針を考えなくていい。
- 綺麗な仕上がりは求められない。
- 美容を専門としてないので知識が乏しい場合がある。
- 治療方法は保険適応内と限られているので限度がある。
- 治療方針は基本自分で選べない。
- 対処の科に行っても治療をしてくれない可能性がある。
自由診療のメリット・デメリット
- 綺麗な仕上がり、傷の目立たない仕上がりが期待できる。
- 施術のパターンが多いので満足のいく結果を求めれる可能性が高い。
- 美容に特化しているので専門性が高い。
- 治療方針を選べる。
- 高価である。
- 治療方が多く、適切なものが選びにくい。
- 根拠や効果が確立されていない治療が提供される場合がある。
- 治療方針を自分で決定しなければならない。
保険、自由どちらがいい?

では特定の悩みがある場合、保険診療、自由診療、どちらの方がいいのかということですが、結局のところ各個人にあった方選ぶべきということになります。
というのも保険診療、自由診療にそれぞれメリット、デメリットがあり、どちらかが優れているということはありません。機能に問題がないなら見た目は気にしないので安くしたいとう方もいますし、お金がかかってもいいので見た目を綺麗にしたいという方もいます。
特徴を踏まえて自分が納得できる環境で治療を選択し受けることが大事ですね。
最後に

今回は保険診療と自由診療の美容について話しました。
それぞれの適応範囲やメリットデメリットを知ることで自分に必要な美容の選択をすることができます。
保険診療、自由診療と正しく使い分けて良質な美容を受けれるようにしましょう。
今回の内容が美容選択の幅を広げることに繋がれば嬉しく思います。
まとめ

- 保険診療でも美容施術は受けれるが病的である必要がある。
- 仕上がりを綺麗にすることを求めるなら美容、ただしその分コストはかかる。
- 治療方針は保険診療は医者が、自由診療はお客様が決める。
- 保険診療か自由診療どちらかが優れていることはない。自分のスタイルにあった方を選択する。
美容について知り、効果のある安心、安全な美容施術が受けれるようになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【余談】
今回挙げている例は保険診療で治せる範囲なのですが、それを保険診療内でしてくれるかの最終判断は担当する医者になります。なので場合によってはしてくれない、できないということもあることをご理解ください。
最近は安くしたいと不正に要求してくる方が増えたので特に慎重なのですね。